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水沢なお より

21歳の詩人の日記

別府さんの指

f:id:mizusawanao:20170208041458j:plain TBSの火曜ドラマ「カルテット」に夢中です。

 おわりの方だけ見ていた逃げ恥の流れで予告を見ていて、キャストとか、雰囲気をかを掴んだ瞬間、もうある程度えぐられるってわかっていたんです。だから傷つくから見ない!とか言って、絶対みないでおこうと思っていたのにぼうっとしていたらつけっぱなしのテレビでどんどんとはじまってしまって、そしたらもう有無も言わさず夢中になってしまった。一話の段階で、このドラマいいなぁ、と思っていたのが、二話でもう、ずぶずぶに好きになってしまった。

 わたしは、モチーフを大事にしている作品が大好きで、「カルテット」もそうだと思う。同じく、モチーフを大事にしている作品として思い浮かぶのは、橋口亮輔監督作品。ぽん、ぽんと置かれてゆくモチーフのセンスのよさとか、それを拾い集めていく面白さとかを感じます。

 第二話は、なんというか、すごくおろおろした。素敵すぎて、こんなものが惜しげもなく流れてくることにすごく動揺しながら引き込まれていった。なんかねー、すごくわかるんですよ。(実際に自分の身には起こり得ないくせに、)別府さんのズルさも九條さんのズルさも非常によく分かるんです。そしてそれをズルいねって言い合うところがたぶんすごくいいんだと思います。あと個人的に、SPEEDの「WhiteLove」が大好きっていうのもあって、結婚式のシーンは人生の中で五本の指に入るくらい好きなシーンになってしまった。九條さん、別府さんと結婚したら幸せになれたかというとそうではなく……。別府さんがまきさんと出会うこと無く入社して九條さんと出会っていたらどうなっていたんでしょうね。九條さんにまた会いたい。

 第三話。わたしはすごく、すずめちゃんに憧れがある。姿形・中身に対して。わたしもピンクのワンピースに赤色を合わせたいし、髪の毛を無造作にお団子(なのかな)にしたいよ。真似したいってこういうことかぁと少し思った。正直なことをいうと、私は家族とか血縁とかに、神秘というか、特別な何か・根拠を感じてしまうのだけれど(それは、たとえば姉と私が同級生で同じクラスだとしてもおそらく仲良くなることはない。でも何故私と彼女が会話をするかといえば血がつながっているから、ただそれだけの理由でしかない・かもしれない)、家族だから◯◯しなければいけないという理由ですずめちゃんが何かをしたり、それが原因で更に辛い思いをしなくてよかった。

 第四話。二話でほぼほぼ傾いていた別府さんにぽちゃんと音を立てて落っこちた気がした。別府さん!!もともと、ヲタクとしての私は、こういう妄執的なキャラクターは好きで、比較的社会的に恵まれていて、何の困難もなく生きてきたような人が恋愛でつまづいたり、かなわない恋で自分が自分でいられなくなってゆくのは好きなんです。その人に恋になんか落ちなければ普通に幸せな生活が送れたはずなのにそれらを手放しかねない恋をしている人が好きなんです。でも逆にいうと、それはいわゆる”本当の愛”を知ったから起こりうる現象なんだけれど、別府さんのそれは果たして”本当の愛”なのかって話しですよね……私たちは本当の別府さんも本当のまきさんも知らないし、二人にとっての愛が何であるのかもわからない。(私は別府さんを、恋をしたからおかしくなってしまった、みたいに言っているけど、本当?とも思うし)でも、別府さんの最後の言葉は叫びにも似た愛の言葉で、別府さんがいままでこういった感情を知らなかったのかなと思うとみぞみぞします……。

 これからどうなっちゃうんだろう。なんか好きな作品ができると、みんな幸せになって欲しいよ~、とか、終りが来るのがいやだ、という思想に陥ってしまうのですが、この作品においてはそんなこともなく。ただとにかくどきどきしています、最終回、四人はどこまで行くのだろう。(すごい早口で言っていそうな文章でごめんなさい……)