水沢なお より

ラメ入り

現代詩手帖6月号に詩と対話が載っています

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現代詩手帖6月号に「透明な種族」という長篇詩と、

カニエ・ナハさんとの対話「新たな関係性の入口で」が掲載されています。

カニエ・ナハさんとは、はじめてお話をさせていただいたのですが、本当にやさしくて偉大で吸い込まれそうになりました。自分でも気になっていたトピック(ジェンダーや反出生主義など)をいくつも挙げてくださって、本当に導いていただきました。カニエさんのおかげで包み隠さずお話することができたと思います。


また、渡辺玄英さんの論考「不確かな世界の中の〈私〉――マーサ・ナカムラと水沢なお」でも触れていただきました。マーサさんと一緒に論じていただけるなんて本当に光栄です。マーサさんの第二詩集「雨をよぶ灯台」も本当に凄まじかった。


ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
そして表紙がみなはむさん……!とっても素敵だ~!見た瞬間飛び跳ねた。

 

現代詩手帖2020年 6月号[雑誌]

現代詩手帖2020年 6月号[雑誌]

  • 発売日: 2020/05/28
  • メディア: 雑誌
 

 

オンライン朗読ギグ「夜、詩情の夜」に参加しました


2020.05.16 オンライン朗読ギグ【夜、詩情の夜】

オンライン朗読ギグ「夜、詩情の夜」にて朗読をさせていただきました。

詩集『美しいからだよ』から「アイリッド」を読みました。

とっても緊張した~自分の詩を朗読するのは二回目です。

もっと、さまざまな詩を読んでみたいなと思いました。

美しいからだよ

美しいからだよ

  • 作者:水沢 なお
  • 発売日: 2019/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

二人展「隔離式濃厚接触室」が開催中です

アーティスト・布施琳太郎さんとの二人展「隔離式濃厚接触室」がオープンしました。

会場は「1人ずつしかアクセスできないウェブページ」です。

会場内には布施琳太郎さんの作品と、わたしの書き下ろしの詩が展示してあります。

ご来場お待ちしております。

 

「隔離式濃厚接触室」
会期:2020年4月30日〜
キュレーション:布施琳太郎
アーティスト:水沢なお、布施琳太郎
タイポグラフィ:八木幣二郎

隔離式濃厚接触室

詩/母の日

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母の日


君の吐いたものがまだ駅のろかたに落ちていた/君はもういないのに/縮れた麺と水にとけた小麦粉だった/不快に思わない/私だけが/それを/知覧で生まれた君の頬/鏡面になった小さなアップルマークのなかで前髪を整えている/ポケットの底に沈んだトルコキキョウの花粉/「ぼくは産まれたとき手のひらに石を持っていたんだ」/まだ妹の帰ってこない部屋で、君と二人きりになる/どっちがいい?/私の瞼を舐めた君の舌/ラメできらきらしている/薄いパウダー/味がしないという/全部のみこんでよ/名前のないようなカフェで君の財布の動きを気にしている/買われるということは君のものになれるということ/ジュースをもっと慎重に飲めばよかった/水曜日の夜のことだった/君は薄くなった布団の上ですね毛を見せた/指ごとくわえてはだめだよ/知らない/昨日、君と同じリュック背負ってる人をみたよ/暗闇でも美しく光る長方形/昔、一緒にインコの世話をしていたあの子に先を越されてしまった/もう男の裸をみたんだ/食べたかも/いや食べた/「いつも思い浮かべるのは、フライを取るときの空の動き、時間が、おれに合わせて動いてくれているっていう確信」/「来世も妹がいい」/君がくるまでイルカの絵を描いていた/嫌いって悲しい言葉だね/あくびをした君の前歯にブロッコリーが挟まっている/粉のスープ・液体スープ/「おれの母さん、芽キャベツばっかり食ってんの」/公園で見た鳩ののどぼとけの青さが目に焼き付いて離れない/人類が絶滅する瞬間を知っていた/見たことがある/嘘ばっかり/夜は一人で過ごすものでしょう/気まぐれにやさしくした/キャベツから産まれた私たちがキャベツを食べてまたキャベツをうみだすことになんの不思議があるのか/キャベツに憧れることになんの哀しみがあるのか/自分の中の変なにおいに君が気づかなければいい/ほどけないように/君は私のパパに似ている/休日の午後のテレビ/その内容をばかにするきみをばかにする/いつか私のものになる日/君は私に、赤いカーネーションをくれるか

 

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数年前に書いたものです